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【vol.14】少子化、不況で変革を迫られる大学、そして受験生

進学率は上がっているものの大学受験人口は減少し続けており、各大学は生き残りをかけた改革を迫られている。独立行政法人化された国立大学には再編の波が押し寄せ、不動の人気を誇ってきた旧帝大や私立上位校も、2008年のリーマンショック以降、地元の大学を受験する学生が増加し受験者数は減少傾向に。
難関校の倍率が低くなっているわけではないが、時流に沿った魅力的な学部・学科を新設したり、系列付属小・中・高の拡大を図る私立校があったりするなど、各大学でさまざまな対応が行われている。

大学入試にも変化が生じている。
国公立大学の受験のチャンスは実質上1回だが、多くの私立大学では複数の入試方式・日程が設定され、受験生が同じ学部・学科を複数回受験することが可能となっている。なかでもセンター試験を利用した入試方式は、倍率が高いという難点はあるものの、1回の試験で複数の大学・学部に出願できたり、地元にいながらにして遠隔地の大学を受験できたり、といった点で利用価値が高い。

さらに、欧米の学校制度を踏まえたセメスター制(前期・後期の2学期制)を採用する大学も増えてきている。
これは週1回の科目を週2回履修することで、通年履修の科目を半年で終わらせる制度。例えば前期終了後に9月スタートの海外の大学に留学し、1年後に帰国して後期の科目を履修し半年で単位を取得、周りに遅れをとらず卒業することができる。

終身雇用の崩壊や、新卒の内定率の低下など、大学を出たからといって安定した生活が保障されない昨今。
将来のことを考えて進路を定め、大学受験に挑む姿勢が求められている。

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出展:文部科学省18歳人口グラフ(進学率)

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