1. 教育情報エデュウェブHOME
  2. エデュウェブトピックス
  3. 日本政策金融公庫の教育ローンについて

エデュウェブ トピックス

【第4回】日本政策金融公庫の教育ローンについて

学費を工面する方法として教育ローンというものがあります。
奨学金は、学生が貸与を受け、卒業後にその学生が働いて返還していくというものでしたが教育ローンは違います。主体となるのは保護者で、保護者が金融機関などからお金を借り、それを、保護者が返済していくというものです。

その教育ローンの取り扱いの最大手が、日本政策金融公庫です。

この日本政策金融公庫は、平成20年9月までは国民生活金融公庫という名称であり、略して「こくきん」と呼ばれていました。
この「こくきん」の教育ローンとして、入学前に必要な入学金や前期分の授業料などのまとまったお金に対応すべく、その必要とされる保護者向けに融資を行なってきたのです。
では、この教育ローンですが、まとまった金額を借りることができるので、入学時や授業料納入時期などの高額の出費の際に効果的です。

ただ、借りる際には、その裏付けとなる資料が必要で、やみくもにお金を貸してくれるわけではありません。入学前に教育ローンの申し込みをする場合は、志望する大学の入学金や前期の授業料などの具体的な金額が明記されているパンフレットを持参し、「入学金と前期授業料、施設設備費で100万円が必要です」と説明することが求められます。

また、こうした大学等への納入金以外にも、下宿にかかる保証金や礼金といった費用のほか、パソコン購入費用などにも使えます。ただ、こうした費用に対しても、当然ながらその裏付けとなる見積書などの提出を求められますのでご準備ください。

先に説明した奨学金と教育ローンを上手に利用するには、入学後にしか入金とならない日本学生支援機構の奨学金を入学後の費用に、そして、その日本学生支援機構の奨学金が入金とならない入学前の費用を教育ローンで対応するのがいいかと思われます。

ただし、教育ローンは審査の結果、そのローンを借りられないこともあります。保護者に安定した収入があるか、過去に金融に関する延滞などの事故を起こしていないかなど情報をもとに総合的に判断しています。
収入状況によっては借りられないこともあるので、くれぐれもご注意ください。

  • 前の記事

CATEGORY

  • エデュウェブ
  • フィナンシャルプランナー 石橋知也
  • キャリア・コンサルタント 長尾裕子
  • 講師 山科沙織